ユービーセキュアで働く一人ひとりの価値観と、そこに紐づく物語を届ける連載「だから、ユービーセキュア。」。今回はマネジメントコンサルティング部で主にPCI DSS準拠支援コンサルティングに従事する加川 拓也さんに語っていただきました。
加川 拓也
マネジメントコンサルティング部
2023年からユービーセキュアにジョイン。現在はセキュリティコンサルタントとして主にPCI DSS準拠支援コンサルティングの業務に従事。いつでも気軽に相談できる身近なセキュリティコンサルタントとなるべく日々勉強中です!
▼保有資格
・Qualified Security Assessor(QSA)
・Certified Information Systems Auditor(CISA)
・情報処理安全確保支援士
普段から心掛けているのは、人に寄り添うことです。困っている人がいたらまず「なにかできないかな?」と考えてしまうし、それで相手が自分を頼ってくれて、喜んでくれるとすごくうれしい。
……と言葉にするとなんだか“いい人”ぶっているように聞こえてしまうかもしれませんが、本心です。「相手の役に立ちたい」「喜んでほしい」と思って気付いたら動いてしまう。学生時代も友人が暗い顔をしていたら放っておけないタイプだったので、根っから人が好きなのだと思います。
社会人になってからも、常に人と関わる環境に身を置いています。大学で情報通信工学を学んでいたこともあり、一社目はIT企業へ。その後は知識を活かしてパソコン教室の先生にチャレンジしたり、遠隔読影※サービスを提供する会社でSEを務めたりしてきました。
※病院やクリニックで撮影されたCTやMRIなどの医療画像を遠隔地の専門医に送信し、画像診断を行うサービス
パソコン教室は生徒さんに頼られる仕事ですし、遠隔読影の会社では、取引先の多くが小規模なクリニックだったため、サーバー運用からネットワーク関連の相談、ときにはエアコンの修理まで頼まれてしまう「何でも屋さん」のような状態でしたね。
ただ、何でも屋さんになるには、文字どおり何でもそれなりにできないといけなくて。あちこちから「加川さん、加川さん」と頼ってもらえることがうれしい反面、不甲斐ない思いをすることもありました。守備範囲を超えた依頼がくると、知識や経験が足りなくてすぐには役に立てないからです。
それで、相手の喜ぶ顔をみるためにはもっと勉強が必要だと感じました。せっかく自分を頼ってくれた人に、「それは私だとちょっと対応が難しくて……」とは言いたくないですからね。コツコツ学び続けた先に自分が寄り添える人が増えると思うと、勉強も苦になりません。
現在はセキュリティコンサルタントとして、さまざまな企業のセキュリティ課題に向き合っています。
コンサルタントという仕事は、決められた時間のなかで求められる価値を提供するものですから、頼られたからといって際限なく引き受けてしまうわけにはいきません。それでもお客様から困りごとを相談されると、「できるかぎりのことをしたい」と、ついがんばりすぎてしまうことも。このあたりの線引きには難しさを感じます。
ちなみにプライベートでは家族、特に娘たちに全力で寄り添っているのですが、最近いよいよ「ウザい」と言われるようになってきました……(苦笑)。
それで気付いたわけではないのですが、「寄り添い」というのはたぶん、相手ありきだと思います。こちらが「喜んでほしいな」と思ってやったことでも、一歩間違えれば独りよがりになりかねない。今目の前にいる人は何を求めていて、どんな寄り添い方を心地よく感じ、どうしたら喜んでくれるのか。そこまで汲み取って、はじめて「相手に寄り添えた」と実感できるのかもしれません。
こうした“真の寄り添い”はまさに、今の仕事に求められる要素だと感じています。私は現在、審査員として、企業がクレジットカードの会員データを安全に取り扱うためのセキュリティ基準「PCI DSS」への準拠支援を行っています。
審査員の仕事というと「杓子定規に基準に合わせる」イメージを持たれがちですが、私が所属しているマネジメントコンサルティング部の方針はむしろ真逆です。このお客様だったら、どんなやり方ができそうか、どうしたら担当者の負担を減らせるか、喜んでもらえるか。お客様ごとの課題や状況を汲み取ったうえで、柔軟に提案していく姿勢が求められます。
つまり、この仕事こそ“真の寄り添い”の発揮どころ。部署の方針に共感しているから日々やりがいを感じますし、お客様に「うまく進められました!」と喜んでもらえたときの達成感もひとしおです。
セキュリティの世界は奥が深いです。新しい考え方や技術が日々刷新されていて、3年目の今でもまだ、富士山の二合目にやっとたどり着いたような気持ちです。でも、だからこそもっと勉強して、もっと多くの人に寄り添える余白があると思っています。
まだ道の途中ですが、お客様と同じ方向を見ながら一歩ずつ進んでいきたい。その積み重ねが、自分にとっての「人に寄り添う仕事」であり、喜びなんです。
マイブーム
小学生の娘と一緒にピアノのレッスンに通っています。これから娘がもし反抗期を迎えても、この接点は持ち続けられますように……。