セキュリティ業界の登竜門といわれる「セキュリティ・キャンプミニ」。その講師に、なんと入社2年目の社員が抜擢された──。今回の探検テーマは、若手が挑んだ大舞台のナゾ。サイバーリスクソリューション事業本部の西大條 春仁さんを直撃しました。
ミアミン
ユービーセキュアのナゾを解明するべく潜入中のミーアキャット。心配性でやさしい性格で、「みんな無事ミア?」「危険はないミア?」が口癖。ちょっとしたことですぐに「キャッ!」と動揺しがち。ホワイトハッカーを夢見てセキュリティアカデミーでお勉強中。
西大條 春仁
サイバーリスクソリューション事業本部 セールスエンジニア部
2024年の入社以来、脆弱性管理ソリューションの導入・運用支援を担当。
セキュリティ・キャンプミニで講師を務める西大條さん
西大條
ミアミン
キャッ! 憧れの舞台への切符を自分の力でつかみ取ったミア!
■セキュリティ・キャンプとは
将来を担う情報セキュリティ人材の発掘・育成を目的に、一般社団法人セキュリティ・キャンプ協議会が主催しているイベント。合宿形式の全国大会のほか、22歳以下の若年層を対象に、情報セキュリティ人材育成に関心の高い地域で講義を行う「セキュリティ・キャンプミニ」など、複数のプログラムがあります。
※ユービーセキュアが参画した「セキュリティ・キャンプ2025ミニ(東京開催)」の概要はこちらをご覧ください
セキュリティ・キャンプ2025ミニ(東京開催)の様子。みんな真剣……!
西大條
最初のハードルは、講義のテーマをどう設定するかでした。
「どんな内容なら学生が一歩踏み出せるか」「ユービーセキュアならではの価値をどう届けるか」、チームで何度も話し合いました。
最終的に決まったのは、「脆弱性検知シグネチャを作ってみよう」というテーマ。これは、自社でWebアプリケーションの脆弱性検査ツール「Vex」を開発しているユービーセキュアだからこそ実現できるテーマです。参加してくれる学生も、実際にツール開発をしている社員からリアルな現場を学ぶことができると考えました。
攻撃者の視点と防御者の視点をどちらも体験できる構成にすることで、“攻め”と“守り”の両方を学べる実践的な内容を目指しました。
実習では、日々の業務で実践している「気づき → 検証 → 改善」のプロセスをそのまま体験してもらえるように工夫。受講後も自分で再現・応用できるよう、演習環境の整備にもこだわりました。
ミアミン
ユービーセキュアらしさ満点のテーマになったミア!
講義が無事におわり、講師チームで大成功のガッツポーズ!キャッ!
西大條
準備期間はおよそ2カ月。通常業務と並行して進める中で、講義資料の作成や実習環境の構築、リハーサルなどに追われる日々でした。
特に苦労したのは、学生にも理解しやすい表現への言い換えです。社内で講義資料のレビューを重ねるなか、先輩から「ここは図で見せたほうが伝わりやすそうだね」とアドバイスをもらったり、遅くまで練習に付き合ってくれるメンバーがいたりと、チーム全体で支え合いながら完成度を高めていきました。
本番を無事に迎えられたのは、支えてくれた周りの人たちがいたから。「チャレンジを支えてくれる人がいる」──その心強さを改めて感じました。
ミアミン
チームワークの力、すごいミア!
西大條
講義当日、学生たちの真剣な表情を前にして、最初は少し緊張しました。
しかし質問が次々に飛んできて、いつの間にか「もっと伝えたい」という気持ちに変わっていきました。
終了後、「セキュリティって面白いですね!」という言葉をもらった瞬間、これまでの苦労がすべて報われた気がしました。
伝えることは、単に教えることではなく、自分自身の理解を深めることでもあります。
今回の経験を通して、「学びを発信する」という新しいスタイルを自分の中に築けたと思います。
ミアミン
キャッ! 伝えることで、学びが深まるミア!
西大條
ユービーセキュアには、チャレンジに対して「その年次だとまだ早い」「経験が足りないのでは」と言う人がいません。「どうすれば実現できるか」を一緒に考え、行動に移そうとする雰囲気があります。
今回の講師登壇でも、上司や同僚が「面白そう! やってみようよ」とポジティブに後押ししてくれました。 “やってみたい”という気持ちを尊重し、チャレンジを応援してくれるこの環境が、ユービーセキュアの大きな魅力だと感じています。
ミアミン
今回の探検で見えたのは、ユービーセキュアの“失敗を恐れずに挑める空気”。
若手が自ら手を挙げ、大舞台に立てるのは、周りがその可能性を信じ、困ったときはさりげなく支えてくれる環境があるからだったミア。
次のチャレンジも、きっとこの場所から生まれていく──キャッ!
学生の頃から、セキュリティ・キャンプはずっと憧れの存在でした。
当時は全国大会に応募したこともありましたが、課題がとても難しく、残念ながら選考には通らず……。それでも、楽しそうに話している講師の姿を見て、「いつか自分もあの場に立ちたい」と思っていました。
そしてユービーセキュアに入社して1年が経とうとしていた頃、社内にセキュリティ・キャンプ2025ミニの講師募集の案内が届いたんです。上司に相談したら、「やってみたらいいじゃない」と快く背中を押してもらって。
憧れの舞台に、今度は“伝える側”として関われる機会だと思い、迷わず挑戦を決めました。